WWWの基本は、Webサーバとブラウザとの通信である。WebブラウザはどのようにしてWebサーバと通信を始めるのだろうか。また、Webブラウザはどのような機能を持つのか。 リソースを示すURL URL(Uniform Resource Locator)は、Webサーバなどで公開されているリソース(HTMLや画像など)の場所を示す値である。複数の情報が組み合わさって構成されており、利用するプロトコルや接続先サーバのホスト名・ポート番号、目的のデータのサーバ内での場所などを、一括して指定できる(図1)。 WebのアクセスはこのURLをWebブラウザに入力することから始まる。もう少し丁寧に見ていくと、以下のような流れとなる。 ユーザーがWebブラウザにURLを入力する(図1の(1)) URLのオーソリティから接続先のホスト名とポート番号を抜き出し、目的のサーバにTCPでコネクションを張り、スキー