こんにちは、阿久津です。利便性の向上とセキュリティレベルの低下はトレードオフの関係にあり、その関係性を顕著に感じるのが、今年話題になったAutorun.infを用いるマルウェアです。本来Autorun.infはCD/DVD-ROMに収録されたファイルを自動実行するための定義ファイル。CD/DVDドライブにメディアを挿入すれば動作する、ほかのOSから影響を受け、Windows OSにも実装されました。 Windows XP Service Pack 2からは、USBメモリもサポートされるようになったため、便利になりましたが、マルウェアやウイルスが蔓延(まんえん)する温床になってしまったのも事実です(図01〜03)。 図01: 画面のようなAutorun.infをUSBメモリ上に作成し…… 図02: コンピュータに接続しますと、Autorun.infが読み込まれ、自動再生にアクションが並びます