18日、東京都小平市小川東町の「第一屋製パン」の工場は4日連続で操業を一時中止した。同社によると、生地作りから発酵、焼き上げまでに約7時間かかる工程を途中で止めることはできないため、停電予定時刻の7時間前にはストップしなくてはならない。停電時間は3時間程度だが、こうした理由で生産量は半減している。 群馬県高崎市にある同社工場では16日、2度の計画停電が予定されたため終日操業を中止し、約30万個のパンを製造できなかった。同社担当者は「被災地に供給しなければならないから、東京電力に工場を稼働させてほしいと頼んだが、断られた」と話した。 「山崎製パン」(千代田区)も計画停電の開始後、これまで横浜市、千葉県松戸市、埼玉県内の複数の工場で操業を一時中止した。