男女差(筋肉量) 筋肉量の指標:握力 筋力の指標である握力の加齢に伴う変化の傾向を,図1-1に示した。 握力は,すべての年齢段階で男子が女子より高い水準を示し,加齢に伴う男女の差は,12歳ごろから徐々に大きくなる傾向にある。 男子は17歳ごろまで著しい向上傾向を示し,その後も緩やかに向上を続ける。一方,女子は40歳代前半まで緩やかな向上傾向を示している。 男子は35~39歳で,女子は40~44歳でピークに達しており,体力の他の要素に比べピークに達する年代が遅い。ピーク時以後は男女とも緩やかな低下傾向を示し,60~64歳には,男女ともにピーク時の約85パーセントに,75~79歳では,男子で約70パーセント,女子で約75パーセントに低下する。 柔軟性の指標:長座体前屈 柔軟性の指標である長座体前屈の加齢に伴う変化の傾向を,図1-3に示した。 長座体前屈は,男女差が最も小さいテスト項目である。