熱伝導率 熱伝導の担い手である金属結晶中の自由電子の動きをクロムやニッケルが邪魔しているため、ステンレスは鉄よりも熱伝導が劣ります。 高温ほど熱伝導率が大きくなる傾向があります。 温度Tにおける長さLの物体が温度T+dTに変化すると長さがL+dLになるという現象を熱膨張と言い線膨張係数をαとする次式で表わされます。 →α=(1/L)(dL/dT) SUS304はSUS430に比べると大きな熱膨張係数を有しております。 電気抵抗 電気の通し難さを比電気抵抗と言い、次式で表わされます。 →電気抵抗=比抵抗×(導体の長さ/断面積) 金属の中でもステンレスは比較的電気を通し難い材料です。 表1 ステンレスの物理的性質 鋼種記号 ヤング率 KN/mm2 密度 (g/cm3) 比熱 J/g・℃ 熱伝導率 W/m・℃ 比電気抵抗 Ωm(10-8) 平均熱膨張係数 (10-6/℃) 室温 室温 0-100