『小児科医ママの子どもの病気とホームケアBOOK』(内外出版社)の著者で、小児科医の森戸やすみさんと評論家・荻上チキさんによる、育児・医療の情報環境を考える対談後編。前編では、様々なメディアで不足している育児・医療情報を、誰がどのように補っていくかについてお話いただきました(育児・医療の情報環境は問題だらけ! 家族に丸投げの育児をどう変える?/荻上チキ×森戸やすみ)。後編では、メディアでの情報発信の問題だけでなく、社会全体の育児がしやすい環境についてお話いただきました。医療情報の問題や育児のしやすさ、性差別が地続きの中、どのように社会を変えていけばよいのでしょうか? 特定のモデルにあわせた育児荻上 環境を改善させるという意味では、適切な情報が提供されているっていうのはもちろんなんですけど、僕は、ゆるゆるとした温度の中で育児が出来る社会環境を整えることがひとつのゴールだと思っています。行政や