韓国大手紙「朝鮮日報」は11日、ソウル警察当局が出入国管理法違反の疑いで20代の日本人の女性3人を現行犯逮捕したと報じた。「観光目的」と偽って韓国に入国し、実際には売春行為に関与していたという。警察は売春をあっせんした疑いで経営者ら4人も逮捕した。他にも売春に関与した日本人の女性が少なくとも10人はいるとみて、行方を追っている。 3人の日本人の女性はソウル市江南(カンナム)のホテル内で9日に現行犯逮捕された。女性らは現金で報酬を受け取っていたという。3人は今月初旬に入国した。日本人は、観光目的であれば韓国に90日間、査証(ビザ)なしで滞在できるが、警察はこれを悪用したとみている。 朝鮮日報によると、経営者らはインターネット上の広告で客を集めていたという。女性の写真を掲載し、体形や売春の料金、韓国語が話せるかどうかなども記していた。料金は155万ウォン(約17万円)~18万ウォンだった。【ソ
飼育室に設置されている台に飛び乗るツシマヤマネコの「かなた」=長崎県対馬市の対馬野生生物保護センターで2024年4月22日午前9時13分、吉田航太撮影 「とらやま」。日本で唯一、長崎の離島・対馬にだけ生息するツシマヤマネコは、地元で古くからそう呼ばれてきた。約10万年前に当時陸続きだった大陸から渡ってきたベンガルヤマネコの亜種とされる。1971年に国の天然記念物に指定され、絶滅危惧種として保護されている。 成獣の体重は3~5キロで体長は50~60センチ。額にある白黒の縦じまや、耳の後ろにある白い斑点(虎耳状斑(こじじょうはん))、太い尾が特徴だ。環境省によると、生息数は島内に100匹ほど。天然記念物になった後も個体数が減少したため、国は94年、種の保存法により国内希少野生動植物種に指定。今年で指定から30年を迎えた。 対馬市では、人口約2万7000人(2024年4月)に対し、シカが約4万5
路上に置かれているごみに群がるカラス=東京都新宿区歌舞伎町で2005年10月29日午前7時16分、尾籠章裕撮影 ごみ集積所で袋をやぶり、生ごみなどを食い散らかすカラス。衛生面での悪影響も懸念されるが、カラスよけネットをかぶせても、器用に袋を引っ張り出すこともある。ごみ荒らし予防を模索する中で専門家がたどり着いたのは、意外にもシンプルな解決策だった。 ごみ集積所に「ある機材」設置 東京都足立区内の住宅地。アパート前の集積所には朝方、各家庭から出たごみ袋が次々と集まる。防鳥ネットからはみ出した袋をめがけて複数のカラスがやってきて、収集車が来るまでには生ごみやプラスチックごみが路上に散乱する。 約1年前まで日常だったこの光景は試験的に「対策」を実施したことで一変した。 ごみ荒らしをなんとか減らしたいと、足立区は2023年6~9月、カラス対策専門のコンサルティング会社「CrowLab(クロウラボ)
昨年、韓国やフランスで大量発生した害虫「トコジラミ」は、日本でも被害がじわりと広がっている。海外旅行やレジャーで移動が増えるゴールデンウイークは、さらなる流行が心配される。刺されると激しいかゆみに襲われる厄介な虫を家に持ち込まないためには、どうすればいいのか――。専門家に尋ねた。 トコジラミはカメムシの仲間で、「南京虫(なんきんむし)」とも呼ばれる。乳白色の幼虫は体長1~4ミリ程度、赤褐色の成虫は5~8ミリ程度。人の首や腕など肌の露出部分を刺して吸血し、刺されるとかゆみや腫れが生じる。強力な殺虫剤の普及により1970年代までにほぼ姿を消していたが、米国などで2000年代に増え始め、日本でも近年、被害や目撃例が相次いでいる。 東京都が集計しているトコジラミの相談件数は、19年度が458件で、新型コロナウイルスの感染が拡大した20年度は320件、21年度は281件に減ったが、22年度は405件
「なんだか疲れちゃって……」「どうしたの。話、聞こうか」。メタバース(仮想空間)の一角で、夜な夜な語り合う人たちがいる。実際には缶ビールを片手に、自室のパソコンの前に一人で座っているだけ。でも心は、自分と同じような人たちの存在を感じている。 「特に男性は、なかなか弱音を吐けないんです。でも、この世界でなら」。大きな動物の耳の付いた女性のアバター(分身)の姿をした悠斗さん(仮名・38歳)は、癒やし系イベントの「ママ」として席に着き、訪れた人たちの悩みに耳を傾けている。 外見や性別などにとらわれず、好きなアバターの姿で振る舞うことができるVR(仮想現実)の活用が広がりつつあります。「男らしさ」などのジェンダー規範に悩まされた経験を持つユーザーに話を聞きました。 「ママ」との会話、心のケアに 「お客さんには『癒やされました』『これで仕事や学校頑張れます』と言ってもらえて、うれしいです」 悠斗さん
犬たちの表情などが微妙に異なる「松田ペット」の手描き看板と松田社長=新潟県長岡市で2023年2月2日午後0時15分、内田帆ノ佳撮影 りりしい顔立ちのビーグル、素っ気ない表情のヨークシャーテリア、ほほえむチワワ――。新潟県長岡市とその近郊の通り沿いで見かける3犬種の絵。老舗ペットショップ「松田ペット」(長岡市)の手描き看板だ。表情豊かで人間臭い画風が話題となり、雑誌で特集が組まれるなど知名度は全国に広がりつつある。その魅力を探った。 同店は創業51年。3犬種の看板は創業から10年ほどたった頃、松田保夫社長(79)が発案した。映画看板職人の「近藤看板店」(小千谷市)店主、近藤忠男さん(90)に手描き看板の製作を依頼。松田社長自ら「手っぱ(手描き)」を直談判したという。当初のデザインは「金魚、ろ過器、インコ」だったが、1980年代後半、当時人気だった3犬種に変わった。
「もうだめだ。この子と一緒に死のう」。赤ん坊を産んだ直後をそう振り返る女性(28)は、死体遺棄と殺人の罪に問われ、法廷に立った。 女性が死体を遺棄した赤ん坊は2人。それぞれに当然父親がいる。罪に問われない彼らは、何を思うのか。裁判の傍聴を重ね、関係者を訪ね歩いた。【菅野蘭】 女性は、2018年に出産した赤ん坊の遺体を隠したとする死体遺棄、21年に産んだ赤ん坊を殺害して隠したとする殺人と死体遺棄の罪に問われている。 「自分がしっかりしていなかった」と悔いる女性に対し、18年の事件で父親とされた男性Aは妊娠を「面倒なことになった」と捉えた。21年の事件では、同居していた男性Bは出産に「気付かなかった」という。 <主な内容> ・「金なんか払わないよ」 ・何度も「自殺」を検索 ・遺体はスーツケースに ・深夜の駅、姿を現したA 「愛している」に「好きだ」と応じる 東京都心まで電車で40分ほど、首都圏
2003~22年に虐待で死亡した生後0日の赤ん坊は176人に上り、全て医療機関外での出産で、父親となる男性の年齢が判明したのは43人にとどまった。女性の妊娠に男性は深く関わるが、出産後に死亡した赤ん坊の父親は「不透明な存在」になっている。 孤立出産した女性が、産んだ子の死体遺棄罪などに問われる事件は後を絶ちません。妊娠には男性も深く関わります。産む側の性の女性にだけ、負担や責任が偏る現状を連載で考えます。以下のラインアップでお届けします。 ・妊娠を知り姿消した男性Aの今 ・同居中の出産に気付かなかった男性B ・「出産≠母」の選択肢 ・タブー視から脱却、「適切な」性教育を 「父親への相談や適切な支援なく死亡」 こども家庭庁の統計によると、生後0日で死亡した赤ん坊176人のうち、遺体が遺棄されたのは161人で、遺棄場所は母親の自宅が79人、自宅外が82人だった。 「その他」や「不明」を除くと、
「暴力団のような統制がなく、勢いに任せて犯行に及ぶ恐ろしさがある」。捜査関係者が眉をひそめる「匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)」への対策が課題となっている。離合集散を繰り返しながら多様な犯罪に関わるグループ。兵庫県内では「人違い」で事件を起こすケースも発生した。 法廷で反省なく、傍聴席では… 短髪に黒いスエット姿。かっぷくの良い男性の耳の後ろには、青黒いタトゥーが入っていた。
宮崎市の宮交ボタニックガーデン青島(県立青島亜熱帯植物園)学習室で1日から、変わった特徴を持つ植物の種を紹介する「おもしろいタネの展示会」が開かれる。貴重で不思議な形状の種など約60種を展示する。入場無料。 園によると、姉妹園のシンガポール植物園から寄贈された「モンキーポッド」は実をサルが好むことからそう呼ばれる。世界最大の種と言われる「オオミヤシ」は乾燥前の状態で重さ約20キロにもなるという。
廃校を活用した交流施設「ことなみ未来館」。週末は、ボランティア団体が運営する木のおもちゃで遊べるスペースなどを目当てに親子連れが訪れている=香川県まんのう町で2023年12月9日、大西岳彦撮影 2023年春、香川県の山あいにある過疎の町が思わぬ形で注目を集めた。発端は多くのフォロワーを持つインフルエンサーのひろゆき氏が地元テレビ局のニュースを引用し、SNS(ネット交流サービス)でつぶやいたことだった。 「子供に人気の町の交流施設『ことなみ未来館』 子供が来ないようにおもちゃと漫画を撤去」 施設はまんのう町の廃校舎を活用し、町と指定管理契約を結ぶ一般社団法人が運営していた。それが年度末で契約を事実上打ち切られ、キッズスペースも撤去されたという。SNSではニュースの中で町の担当者が「子供が遊び回り、高齢者が『入りにくい』という声がある」と説明した部分が切り取られて拡散した。 私たちは尊重すべき
通信販売会社が自社ホームページ(HP)上で、競合企業の経営者の実名を挙げた上で「在日の疑い」「100%の朝鮮系」「元々は外国人の方に、日本人の心が理解できるのでしょうか」などの差別的な文章を掲載していることが分かった。この通販会社の代表者の吉田嘉明氏は、大手化粧品会社「ディーエイチシー(DHC)」の創業者。吉田氏はDHC会長だった2020~21年、DHCのホームページに会長名で在日コリアンを差別する文章を掲載したことが大きな問題となっていた。 今回の差別発言をHPに掲載したのは、通信販売会社「大和心」(東京都港区)。22年7月に設立され、食品やファッション雑貨、日用品などを扱っている。 同社は11月にHPを開設。21日に吉田氏名で掲載した企業モットーでは「大手総合通販で、トップが純粋な日本人なのは、大和心だけのようです」と記載した。 さらに通販事業などを手がける大手企業数社の経営者の実名を
若者の間で大麻の乱用が深刻化している。誤った知識を基に軽い気持ちで手を出してしまうとみられ、奈良県警は啓発活動を強化。使用経験者がインタビューで語った「後悔」を盛り込んだチラシを中学・高校に配布し、「青春を台無しにしないために大麻に手を出さないで」と呼び掛けている。【川畑岳志】 県警組織犯罪対策課によると、2022年に大麻を所持したり譲渡したりして検挙されたのは99人で、半数以上の54人が30歳未満の若者だった。若者の割合が5割を下回った年は直近5年間で1度もなく、21年は検挙された92人のうち若者が7割(65人)を占めた。 SNSで誤情報 大麻は一部の国や地域で合法化されていることから使用に対するハードルが低く、インターネットやSNS(ネット交流サービス)では「依存性がない」といった誤った情報が広まっている。 しかし、大麻に含まれる「テトラヒドロカンナビノール」という成分は、学習能力の低
障害のある人々の就労を支援する京都市内の事業所が、人気テレビアニメ制作の受注を始めた。何かに強いこだわりを持つ障害特性の人は、集中力を維持して繊細で創造的な作業を続けられる傾向があるとされる。事業所は障害特性が作画の強みになるよう、能力を発揮しやすい作業環境を整備。従来は安く抑えられがちな工賃を大幅に引き上げ、日本のアニメ人気を追い風に海外からの仕事も獲得している。 事業所は「シェイクハンズ三条烏丸」(京都市中京区)。障害者総合支援法に基づく「就労継続支援事業所」のB型に分類され、4月に開所した。現在は、精神障害や発達障害があって一般企業への就職が困難な20~30代の10人が通所し、パソコンでアニメの原画制作に取り組んでいる。
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