(写真)ボストンのチャールズ川 今回のアメリカ大学めぐりで、「アメリカは何でもエライ、日本はダメ」みたいな気持になったかといわれると、そうでもない。少なくとも、大学の設備自体は、ある1点を除いてそれほど違いはない(後述)。だが、アメリカの大学のキャンパスで感じる、この精神的な余裕、豊かさは何だろう。帰国してから色々本を読んで調べてみた。 アメリカは高校卒業まで義務教育である。教育内容はゆとり教育そのもので、日本の中学3年生の内容を、高校3年生まででやる。そして、名門大学では4年間はリベラルアーツ教育で、幅広い教養を学び、論理的思考を身につける。大学院で初めて、ロースクールなりメディカルスクールなり専門分野を選び、法律や行政や医者などの専門家への道を進む。むろん、大学が4000もあるアメリカでは2年制の大学も多いし、大学院に進学しない人が多数派の日本と同じような4年制大学もある。また、大学院