1ゴール2アシストというこの上ない結果を出し、最初のシュートこそ吹かしたものの、前半の終わりにカウンターから点を取ってからは昨シーズンの好調時のプレイを取り戻し、ピッチのあちこちに顔を出しては軽妙なトラップで前を向き、精度の高いパスやドリブルでヴォルフスブルクを翻弄した香川は確かに素晴らしかった。 が、ドルトムントにとって本当の収穫になったのは、ゲッツエと同じ弱冠19歳のライトナーが、今までドルトムントが苦しみ続けたシャヒンの穴を埋めるピースであることを発見した事ではないだろうか。 本来シャヒンの後釜として期待されたのはギュンドアンのほうであったが、彼はどんなにドルトムントの前線が渋滞していても上がりたがり、しかもボールを持ちたがるのでドルトムントが得意としていたパスワークのリズムを乱し、相手にカウンターを食らう原因の1つになってしまっていた。 しかしライトナーは、自分から上がるというより