9.被害者の回復 1.回復 1)回復のために 被害者の回復は、その本人ひとりで進むものではなく、まわりの助けが 必要です。 被害者の体験をまともに取り上げて聞いてくれ、人を支配コントロール しようとしない安全な人とつながることがまず必要であり、そのような人と 話すことで少しずつ回復していくのです。 とくに、虐待のメカニズムを理解している人の中で話すと、より伝わりやすく、 話を整理しやすいようです。 回復の途中で、加害者と接触する可能性もあるでしょう。 そのとき、加害者はいつまでもコントロールしようとしてくるかもしれません。 そのようなときには、いかにコントロールされないようにするかが大切です。 つまり、リモートコントロールをかけてこようとする加害者に対して、 電波の届かない圏外にいるという立場をとるのです。 また、そのようにすることによって激怒した加害者本人から第三者へ、 その暴力行為が露