「記〜以上」は、書類の中で伝達事項の詳細を箇条書きで列記するときの書き方です。 現在、企業・官庁などの書類はすべて横書きですが、近代以前の古文書の中でも、奉書紙に縦書きで書かれた文書の中に見受けられます。 縦書きのときは、前文の中に「左記の通り」・「左記の要領にて」といった文言をかならず入れます。この「左記」が、前文の後に記入する「記」(訓読みするときは「記す」)を指し示していることになります。 現代の横書き文書では、「左記」ではなく「下記の通り」または「下記の要領で」などとします。 前文の後に必要なら文責者名や日付け・部署名なども記入して、文書がいったん完結した形を整え、その下にやや行間を空けてから、行の中央に「記」と記し、また行間を空けて、必要事項を前文と同じ幅の箇条書きで列記します。そして、最終行の末尾に「以上」と書いて結びます。
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