九星気学の萌芽の時期は定かではありませんが、江戸時代、天海僧正が広めたという話があります。ただ、どうも私達がイメージしている気学というよりは、風水と言った方がしっくり来るようです。 実質的には、江戸時代(後期)の松浦東鶏(とうけい)、松浦琴鶴(きんかく)あたりが源流と言っていいかと思います。 なお、この頃の気学のメインは方位学が中心となっていて、「こちらの方角が吉(凶)」という具合に使われていたようです。 近代になって、園田 真次郎(そのだ しんじろう)という人がそれまでの気学を改良して「九星気学」としてまとめあげました。私達がイメージしている九星気学の祖は園田真次郎と言ってよいでしょう。 園田 真次郎は明治9年(1876年)生まれ。群馬県桐生市出身です。大正13年(1924年)に日本橋に大正館を開き、九星気学を広め始めました。当時の弟子は家1軒くらいが買える金額を支払って園田氏の講義を聞