JR東海は11日、計画中のリニア中央新幹線の概要や環境影響評価の手法について、県内初の住民説明会を南木曽町吾妻の町公民館蘭(あららぎ)分館で開いた。約30人が参加した。 同町の一部は、同新幹線東京−名古屋間の概略ルート(幅3キロ)内に含まれる。 JR側は車両や構造物、経路などの概要の他、騒音・振動や水質、電波障害、動植物生態系などの現地調査について報告した。住民からは「町内はどのくらいの長さ、深さのトンネルが通るのか」「現地調査の時期や、今後の地元説明の予定は」などの質問が出た。 JR側は「付近は基本的にトンネルで通過するが、具体的な内容は今後詰める」「猛きん類営巣地の調査は今冬から実施する予定」などと答えた。 説明会は24日まで計6カ所である。インターネットや郵送で11月10日まで意見を募集している。【古川修司】 10月13日朝刊 【関連記事】 JR東海:最速のリニア新幹線