前回と前々回は、税務上の処理を推測する方法を説明しました。(繰り返しになるようですが、税務上の処理は開示資料からだけでは全て把握できる訳ではないので、あくまで推測できるだけです) 繰延税金資産の内訳からソフトウェア資産を推測する方式ですが、実はひとつ注意点があります。カカクコムでは、「ソフトウェア」の記載がありましたが、必ずしも全ての会社が「ソフトウェア」という項目として記載している訳ではない点です。 第3回で取り上げたぐるなびとクックパッドについては、「ソフトウェア」という項目ではなくて、「減価償却超過額」「減価償却費」という項目があります。減価償却費の違いは言い換えれば資産計上金額の違いなので、ほぼ同じ内容ではあるのですが、ひとつ念頭に置いてください。 「減価償却」だと、ソフトウェア分以外にも、有形固定資産やその他の無形固定資産も混ざっている可能性もあります。もちろん、最近のIT企業は
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