――まずは原作を読んで、どんな魅力を感じたか教えてください。 長谷川 はまじあき先生のギャグセンスが刺さりすぎて、こんなに“ひとり”の女の子……って、ややこしいですね(笑)。「後藤ひとり」という、ひとりの女の子の表情をあんなにいくつも引き出せて、キャラクターの魅力を引き立たせることがすごく素敵だと感じました。 青山 最初に「きらら作品」(※)と聞いていたのですが、「きらら作品」が持つ女の子たちのキラキラ、フワフワな感じがまったくないなと思いました。逆に、哲学書のような、今まで誰も絵や文字、マンガに落とし込んでこなかった“陰キャの真実”というものが感じられて。 長谷川 陰キャの真実(笑)。 青山 もう、最初の印象はそれでした(笑)。同時に「これを演じられる人はいるのかな?」とも思いましたね。 鈴代 4コママンガらしくサクサク読める一方で、全体を通してそれまでのストーリーを振り返ると、ひとりひ