ハーバード・ビジネス・スクール競争戦略研究所のジョアン・マグレッタ女史は、失敗するビジネスモデルはストーリーテスト(話の筋道が通っているか?)、あるいはナンバーテスト(収支が合っているか?)のどちらにも合格しないものである、とかつて語っていました。今回は、後者のナンバーテストを検証/シミュレーションするための有効なツール「リバース財務ツリー」について触れていきましょう。 利益から財務構造の健全性を検証していく リバース財務ツリー(正確には、逆損益計算書)は、仮説指向計画法 注1)いう手法の中で紹介されているツールです。仮説指向計画法は、不確実性の高い環境下において、ビジネスモデルに関する多くの仮説をテストしながら、その事業に対する投資を早い段階で検証していくことを目的として活用されるものです。 仮説指向計画法と一般的なビジネスプラン(事業計画)の違いは、前者が不確実な状況についての仮説に基
![“顧客のジョブ”視点で市場規模を見積る、新規事業の利益計画「リバース財務ツリー」 | Biz/Zine](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c804653d53bcb73d7fdadf6cfb0a8f94646ab0b0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbizzine.jp%2Fstatic%2Fimages%2Farticle%2F1373%2F1373_toparena.png)