【ソチ=佐々木正明】ソチ五輪フィギュアスケート男子で故障のため途中棄権したロシア代表のエフゲニー・プルシェンコ(31)について、診断の結果、背中に入れていた人工椎間板を支えるボルトが折れていたことがわかった。 22日、露国営テレビ・第1チャンネルが伝えた。度重なるジャンプの練習の衝撃で破損したとみられる。3月、プルシェンコは主治医のいるイスラエルで手術を行うという。 昨年、腰痛を治癒して現役を続行するため、プルシェンコは背中に人工椎間板を埋め込む手術を行った。今回のソチ五輪では国別団体戦に出場し、ロシアチームを金メダルに導いた。しかし、個人戦前日の練習中に転倒。「着氷したとき、右足の感触がなかった」といい、競技を棄権した。 診断の結果、人工椎間板を支える4本のボルトのうち1本が折れており、主治医は「もし競技を続けていれば、ボルトが脊髄を損傷する恐れがあった」と危険な状態にあったことを明らか