レスリングの世界選手権(9月、米国)代表選考会を兼ねた全日本選抜選手権が19日から3日間、東京・代々木第二体育館で行われる。世界選手権でメダルを取れば、2016年リオ五輪代表の座がほぼ決まる。五輪へ向け最初の関門となる重要な大会だが、五輪実施階級である女子58キロ級にはなんとわずか3人しか出場しない“珍事”が発生。理由はやはり五輪3連覇中の世界女王・伊調馨(30=ALSOK)が強すぎるようで…。 リオ五輪が来年に迫り、出場権争いが本格化している。全日本選抜選手権は、五輪出場につながる世界選手権代表を決める大事な試合。誰もが出場を望む場だ。権利を持つ選手に強化委員会からの推薦選手を加え、各階級で十数人が出場する。ところが、女子58キロ級に限り出場選手がわずか3人しかいない珍事が発生。女王の伊調と大学生2人がエントリーしただけなのだ。 世界選手権2連覇中の登坂絵莉(21=至学館大)のいる4