「生徒たちのために一番必要だと感じているものを挙げてくれないか」 学校教師の希望と個人の慈善活動を結びつけるドナーズチューズというNPOを作ったチャールズ・ベスト氏は、彼が務めていた学校の同僚にこう依頼した。 同僚が挙げた希望をベスト氏はドナーズチューズの最初のプロジェクトとしてWebサイトに登録する。ここからが面白い。同僚の希望それぞれにベスト氏自身が匿名で寄付をして、「ドナーズチューズが本当に機能していて、寄付者たちが教師の夢を支援しようとしている」という「誤解」が広まるようにしたという。 自分のことは自分でやる。本書にはベスト氏と同様の姿勢を持つ起業家が登場する。その際、強力な味方になるのがプログラミングのスキルである。 ラダーズという人材紹介会社を創業したマーク・チェネデラ氏はサイトのプロトタイプを作るのに「3カ月と3万ドル」かかると言われ、「359ドル分の書籍を購入してプログラミ