「イヤな上司の言葉は入ってこなくても、好きな女性の言葉だと素直に聞ける。愛し続ければ、振り向いてもらえなくてもその女性の長所が自分の中に入ってくる。片思いは人間を向上させると思うんです」と語る杉作J太郎さん 2017年から故郷の愛媛県で帯番組のディスクジョッキーを務めている杉作J太郎が、執筆に10年かけたという新著『あーしはDJ』。本人が「作家人生の集大成」と語る渾身の一冊について、ラジオにかける思いについて、はたまた自身の恋愛観について熱く語ってもらった! * * * ――以前のインタビューで、「20歳のとき、病気で入院したときの唯一の楽しみがラジオだった」とおっしゃっています。 杉作 そうでした。テレビはコア視聴率が大事だから、購買力のある人、つまり仕事をしている健康的な人に向けたものになっていました。 そのため、弱っているときに見ると「俺が死のうが生きようが世の中は動くんだな」って絶