「MIPS」と聞いて、懐かしいと感じる人はもはや少数派かもしれない。「MIPS」は一時、Microsoftが担いで、Intelのx86対抗としたプロセッサだ。既に前線から消えて久しく、「MIPSって何?」という人も多いと思う。そのMIPS(会社の方)が、Chapter 11を申請し、投資会社の元で「RISC-V」を担いで再生するという。その背景を考えてみた。 2021年3月初め、あまりにも失礼な話なのだが「とっくの昔に忘れていた」名前を思い出させるニュースを目にした。MIPS Technologies(正確に言えば、子会社のMIPSとその親会社のWave Computing)の復活のニュースである。 端的にいえば、この会社がChapter 11(連邦破産法第11条)を申請したのが2020年4月28日のことであり、Chapter 11から脱したのが2021年3月1日である(PRNewswir
![第250回 数奇な運命をたどる「MIPS」は「RISC-V」で復活を図る?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4e8c6290675816fdc8aaa31346336113bc52a0cf/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fait%2Farticles%2F2103%2F19%2Fcover_news027.png)