太平洋に浮かぶチリ領・イースター島のモアイ像は台座まで歩いたという説を裏付ける実証実験が2日、愛知県岡崎市の人間環境大学で行われた。学生たちが発泡スチロール製の2体の像にかけたロープを左右に引くと、像は体を揺らせながら前進し、実験は成功した。 最大高さ20メートル、重さ75トンと推定される巨大なモアイ像を、石切り場から海辺の台座までどのように動かしたかは長年の謎だった。歩かせて運んだとする説が2011年に唱えられ、今では定説になっている。実験はこの説を実証するため、同大学人間環境学部環境科学科の武田淳講師(文化人類学)(36)が指導する「環境と開発」の授業の一環で行われた。 長方形の発泡スチロールを学生らが削り、約1か月がかりで実物の10分の1という高さ2メートルの像を製作。この日は、ぶっつけ本番だった。像は、19度の前傾姿勢を保つよう底面を削ってあるため、後ろからロープで支えた。その上で
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