職場で簡単に弁当を買いたい――。そんな「置き弁当」の実証実験をパナソニックが始めた。スマートフォンを使って弁当が入った冷蔵庫の鍵を開け、代金もスマホ経由で払う。会社側は集金箱を置いて管理する手間が省ける。パナソニックは事業化できるか2017年度中に判断するという。 仕組みは、宅配弁当事業を営むアイヴィック(京都市)と共同でつくった。 弁当事業者が週に1回、職場の冷蔵庫に弁当を届ける。利用者はスマホの専用アプリを使って、庫内にある弁当を選ぶ。画面に表示されたQRコードを庫外に付けたカメラにかざすと鍵が開き、弁当が取り出せる。弁当代は事前に登録したクレジットカードで支払う。弁当は数日間もつが、余れば事業者が回収する。 アイヴィックが普段、弁当を配送する全国約130社のうち、半数はカードや給与天引きで決済しているが、残りは集金箱方式。「10円玉が足りない」などと代金を入れすぎたり、入れ忘れたりし