ブラック・ハンド―ーアメリカ史上最凶の犯罪結社 作者: スティーヴントールティ,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/10/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見るブラック・ハンドという凶悪な犯罪結社が19世紀から20世紀にかけて存在した。 主たる構成員はイタリアからアメリカへと移住した移民たちで、ブラック・ハンドというのは小規模なものから大規模なものまで含めた、複数のギャングの総称だったようだ、本書はその犯罪結社の勃興から終焉までをおった記録になる。『ブラック・ハンドは悪名高い犯罪組織だった。「あの極悪非道な、悪魔のように邪悪な組織」と呼ばれ、恐喝、殺人、子供の誘拐、大型の爆弾による爆破事件などを行っていた。』 ブラック・ハンドの存在が劇的なものになっているのは、彼ら自身の凶悪さに加えて敵対した人々の存在も大きい。中でも本書の中でメインで語られていくのは、イタリ