漫画「AIの遺電子」で第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞した山田胡瓜氏が「Surface Book 2」をレビュー。仕事で使ってみた結果は……? 漫画家というのは、とにかく引きこもりがちだ。 毎日寝て起きる家が仕事場なのである。起きたら机に向かい、夜になったら寝る。出掛けるのはせいぜいコンビニだ。こんな生活をずっと続けていると、気持ちが晴れないし外に繰り出したくなる。 「だったらもう、外で漫画を描けばいいのではないか」 1年ほど前からそう考えていた。というのも、そのころから仕事がフルデジタルになったからだ。出先で紙の制作環境を持ち歩くのはちょっと大変だし人目も気になるところだが、PCで全て済ませるのなら、外でもできるかもしれない。仕事を言い訳に新しいPCやガジェットも手に入るし、一石二鳥である。 そんなわけで、(1)モバイル性が高く、(2)ペン入力に優れ、(3)絵を描くた