伝統的な文楽人形と、最新の音声合成技術ボーカロイドが共演するオペラ映画が29日、発表された。「源氏物語」の「葵」の巻を下敷きにした能「葵上」を基に、機械の歌声と人間の歌手の間の激しい葛藤を、テクノを基調とする濃密な音楽と文楽人形の繊細な演技で描く。7月25日からロンドンで開かれる日本文化紹介イベント「ハイパージャパン」で初上映される。 ストーリーは、ボーカロイドを使った楽曲によって世に認められた人気作曲家ヒカル、ヒカルとコンビを組んでいる売れっ子歌手アオイ、そしてヒカルが世に出るきっかけになったボーカロイド・ミドリを軸に進む。「源氏物語」の光源氏がヒカル、葵の上がアオイ、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)がミドリに当たる。 人気絶頂のアオイがある日突然、自殺を図る。病床に駆けつけた彼女のマネージャーと精神科医の前で、アオイは何ものかに取りつかれたかのように狂おしく歌を歌い始める。それは
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