メールを使う機会が減ったと感じることはないだろうか。 LINEにフェイスブックメッセンジャー、WhatsApp、スナップチャットと、メールに代わる手軽な連絡手段がいくつも登場した。またSlackやChatWorkなど、職場でのコミュニケーションにチャットを導入する企業も増えている。メールはいずれ廃れていくのか──。 「いえ、我々のデータは真逆の事実を示しています。メールはますますパワフルになっていますよ」 そう話すのは、躍進中のクラウド企業、SendGrid(センドグリッド)のチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)、スコット・ハイムスだ。3月末、都内で開かれた起業イベント「Slush Tokyo」にゲストスピーカーの一人として招かれていたハイムスに、メールの未来について聞いた。 スマホの登場がメールを変えた SendGridは2009年に米コロラド州ボルダーで創業した、クラウドベース