ハードの老朽化やデータセンターの集約によって、サーバーを新しい環境に移行しなければならない――。このようなケースは、多くのユーザー企業が直面する問題だ。 GMOインターネットは、グループ全体でデータセンターの移設・集約に取り組んでいる。グループの1社であるGMOメディアもデータセンターの移設に伴い、サーバーの移設作業を余儀なくされた。移設対象は物理サーバー約450台で稼働するおよそ1000台の仮想マシンである。 GMOメディアは、同社の主要サービスが稼働するサーバーの移設を2018年6月末に無事終える見通しだ。ただしここまでの移設作業は一筋縄ではいかなかった。パイロットプロジェクトを通じた移設方針の見直し、サーバー構築の自動化などの工夫により、厳しい移設スケジュールに対応した。