多民族国家の中国では政府が認定している民族が56あり、人口の94%が漢族、その他の55民族が少数民族です。 中国政府は、少数民族が集住する地域で限定的な自治権を認めるという「民族区域自治」政策をとっています。この政策の実施にあたり、1950年代から1960年代にかけて民族識別工作が行われました。 民族識別工作の特徴は、共通の言語、居住地域、経済生活などによる客観的基準と本人の民族意識とを合わせながら、各人の民族としての帰属を決めていくことにありますが、調査者側の識別判定結果と本人の主観的な帰属意識とが一致しない例も多いようです。なお、中国残留日本人孤児などに由来する日系、香港・マカオの返還にともない中国の国民となったイギリス系、ポルトガル系は、少数民族としては扱われていません。 各少数民族の説明ページでは、順次写真などの掲載作業を進めています。