自分でもどこで読んだのか忘れたけれど、ちょっとした話題になっている「鈴木先生」を購入してみました。私の知る限り、「鈴木先生」について触れた文章はほぼ絶賛ばかり。「文芸漫画という、今は亡き路線を走ろうとする作者と作品の態度」、そして「教育の現場における問題を真摯に扱う姿勢」がその賞賛の対象です。その双方を期待して、アマゾンで大人買いしてみたのですが、うーん。こりゃまずい。 不躾ながら、半年とちょっと前まで「学生」側にいた私から、一言申し上げるといたしましょう(っつーか、ブログ始めた時は10代だったのに、時の流れは早いわねえ)。 鈴木先生の言う「こんな時代」って何? 問題はその一点に集約されるのではないでしょうか。 ■1.鈴木先生のきな臭さ 鈴木先生の周りが、橋本治風に言うならば「プンプン臭う」のは、もちろん等の鈴木先生本人が、なんだかいけ好かない野郎だからに他ならないのですが、この作品を読ん