今月中旬、大森駅改札を出てすぐの窓口跡地で、高級生卵の期間限定販売が行われていた。日本の食文化を世界に広めたいと発足した一般社団法人「日本たまごかけごはん研究所」(文京区)がプロデュースする「幻の卵屋さん」だ。代表理事の上野貴史さん(44)が23種の卵を紹介する店内の壁面には、日付と時刻を示すデジタル時計。窓口時代の名残を感じさせる。 上野さんはこれまでに十数カ所の窓口跡地に出店した。「改札近くの目立つ場所で幅広い年齢層が通る。空調が効いて温度管理ができるのもいいですよ」。王子駅と八王子駅に出店した際は駅名標の「王」に「、」が付き、「玉子」駅になった。卵6個を選んで900円と安くはないが、好評で次回は2月1日から大井町駅の窓口跡地に出店予定という。