劇画 ということで引き続きよろしくお願いします。前回は『悟空道』の頃のエピソードと、アシスタントさんの紹介まででしたね。連載作品的にいうと、次は『蛮勇引力』。ここで青年誌に移動されましたが、戦場を変えたのは「描きたいものが変わってきたから」、とかですか? 山口 漫画家になって14年目。人間でいうと中学生ぐらいなんで、このあたりでやさぐれるんじゃないかな、漫画家も。 劇画 ウハッ 山口 その頃、もう少年マンガとか描くのキツイなと思ってた。キラキラしたものは全部『悟空道』に注ぎ込んでしまったから。自分の愛とか冒険心は無限にあるわけじゃなかったなと…… 劇画 『蛮勇引力』は、その後の他の作品と比べても完全に異色ですよね。 山口 『蛮勇引力』は最後にひとつ花火を上げてマンガ界をおさらばするか、みたいなデスペラードな色気があって、今読むとすごくいい。 劇画 個人的には、完結作品では一番好きですね。自