最終版(2010-10-17) 何度かホメオパシーを巡るトラブルの話題が浮上しているようなので、以前から気になっていたことを書いておきます。 日本学術会議が、「ホメオパシーには科学的根拠がなく荒唐無稽」と一刀両断したようです。この認識は、一面では正しくても、他の側面から見ると正しくありません。二百年前にドイツの医師ハーネマンが創始したホメオパシーは、当時の医学界から頭ごなしにニセ科学と弾じられたわけではなく、それなりの数の有識者が追随して、有効性を確認しようと努力を重ねていったようです。それは、当時の水準の科学的視点から見ると、ある程度の根拠があると受け取れる要素を持っていたからです。 「もともとは毒なのに病気に効く薬になるって、いったいどういう理屈なんですか?」という疑問に、当時のホメオパシーの考え方が、答えてくれると感じた人々もいた、ということのようです。現代の内科医でも、医薬品に対す