ここはとある街の総合病院。 ここには通常の診療科のほかに、一風変わった診療科が存在する。 何軒もの病院をたらいまわしにされた、手の施しようのないSQLや、今すぐに改善が必要なSQLが担ぎ込まれる救命室である。 それがSQL緊急救命室、略してSER(SQL Emergency Room)。 そう、ここは国内でも唯一のプログラミング専門外来である。 ロバート救命室部長。腕の立つエンジニアだが、口が悪く性格はもっと悪い四十オヤジ。 SQLを学ぶ上で最も高いハードルとなるのが、順序と手続きではなく、集合と論理の観点から考えることだ。 ―J.Celko『Joe Celko's SQL Programming Style』 (Morgan Kaufmann、2005年)p.184 ループによる表現 (PM3:00 手術室。先ほどかつぎ込まれたばかりの患者を前にして、何やら揉めている) ワイリー、