競馬界に激震―。女性ジョッキーの第一人者、藤田菜七子騎手(27)=美浦・根本康広厩舎所属=が10日、JRA(日本中央競馬会)に引退届を提出していたことが複数の関係者への取材で分かった。同騎手は通信機器を不正に使用していたとして同日付で騎乗停止処分を受けていた。 ◇ 女性ジョッキー界のパイオニアが、あまりにも突然の幕引きを決断した。藤田騎手が10日、JRAに引退届を提出したことが複数の関係者への取材で分かった。 発端となったとみられるのは昨年から問題となっている、若手ジョッキーによる通信機器の不正使用問題。騎手は公正確保のため、競馬開催期間中は外部と連絡を取ることができないルールとなっているが、複数の騎手が競馬場やトレーニングセンターの調整ルームでスマートフォンなどの機器を用いて通信していたことが明らかになり、騎乗停止処分を受けていた。 文春オンラインが9日、藤田騎手の通信機器の不正使用疑惑