先日、スマホ版の登場で話題となったドラクエシリーズ。その生みの親である堀井雄二氏は、どのような思想のもとにこれらの作品を創りあげ、そしてこれからのゲームの進化をどう見ていたのか。過去『PLANETS vol.7』に掲載されたインタビューより、抜粋してお届けする。 「町」にこだわる理由 ──それで、00年発売の『Ⅶ』になると、プラットフォームがプレイステーションになってプロジェクトが大規模化して、95年発売だった『Ⅵ』からのリリース期間もかつてないほどに空きましたよね。この当時も、ご自身でかなり細かいところまで作られていたんでしょうか? 堀井 いやもう『Ⅶ』になると、とても一人では書けなくなってました。『Ⅶ』では仲間会話システムで主人公の仲間たちも喋らせることにしたのですが、シナリオも倍以上に増えてしまって、シナリオのアシスタントに任せて書いてもらった箇所も少なくありません。とにかく『Ⅶ』以