一年半ほど前、北京で「ワールドマインドゲームズ」という大会に、 団体戦の日本代表選手として出場したことがある。 5人でチームを編成する。 他の日本選手は、山下君、羽根君、河野臨君、山田キミオ君だったと思う。 この大会は碁だけでなく 他にも、チェス、ブリッジ、シャンチー、チェッカーなどの競技も行われていた。 数十ヶ国から選手が出場して、 オリンピック委員会が主催していないというだけで、オリンピックそのものである。 中国はこの大会を催すために、数十億円をかけたと聞いた。 独特の雰囲気であった。 相手はアマチュアが多い。対局前に、対局の相手にサインや写真撮影を求められた。 僕は一番年上ということで、主将として出場した。 僕の相手は岩見沢の8段か9段くらいの選手が多かったと思う。 5番手は山下君だった。山下君の相手は級位者が多い。 序盤の30手くらいで、盤上が焼け野原になる。 それを繰り返すうちに