柔道の部活動中に大外刈りで投げられ、頭を打って死亡した中学1年の女子生徒(当時13歳)の父親が、全日本柔道連盟(東京)に損害賠償を求める裁判を起こし、福岡地裁(倉沢守春裁判長)で23日、第1回口頭弁論があった。学校での柔道事故が相次ぐ中、父親は「同じような事故を繰り返さないように一石を投じたい」と語る。【平川昌範】 訴えているのは福岡市博多区の大場重之さん(53)。同市立席田(むしろだ)中の1年生だった娘の彩(あや)さんは2015年5月22日、大外刈りを受けて倒れ意識を失った。救急車で運ばれ緊急手術を受けたが、5日後に急性硬膜下血腫で死亡した。