山崎隆之八段は今月14日、40歳になる。どんな人にとっても大きな節目となることに変わりはないが、頭脳と肉体を駆使して勝負を戦う棋士にとって、指標として持つ意味の重さは計り知れない。もちろん経験値といったプラスよりも、能力の低下というマイナスの要素として捉えられることが多い。40歳になって初めてA級で戦うことになる棋士は、極めて異例の存在になる。 「不惑の年と言われますけど、もちろん記憶力とかは衰えていくものなので惑いますよね(笑)。どう向き合えばいいか、ということで言うなら、まず単純に強くなれるかどうかということが分からないです。 下から次々と優秀な人が上がってくるわけですから、何かを変えずに同じことを繰り返しても厳しくなるのは分かり切っている世界です。でも、自分自身はまだギリギリのところにはいるので、相当な自信がない限りは自分を変えることは難しい。変えることは自分の戦い方を一旦は捨てるこ
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