申し立てを行なったケイン・コールター氏。AP Photo/Nati Harnik/Paul Beaty 3月26日、これまでのアメリカのカレッジスポーツを根底から覆すほどの大きな出来事が起こった。 アメリカ労働関係委員会(NLRB)の地域支局がノースウエスタン大学のアメフト部の選手たちを「労働者」として認め、今後、同部が労働組合を結成し、労使交渉を行うことを認めるという異例の判決をだしたのである。 この判決は、これまで暗黙の了解だった、選手は奨学金をもらう代わりに部活で貢献するという「学生であることが本分」という常識を打ち破る、革命的な判断となったのだ。 判断を下したNLRBの地域責任者のピーター・オーア氏の判決の根拠は、「選手たちの日頃のフットボールへの貢献度、そして、コーチや奨学金から受ける制約などを考えると、選手たちは組合を組織して然りある」という声明であった。 この申し立て