俺はエアプで語らないことを信条にしている。 映画は最後まで観るし、ゲームはクリアする。そうしていないコンテンツについて、俺は語り得ない。そして自分が体験したコンテンツは、自分の尺度に基づいて評価する。この文章を読んでいるあなたがどうかは知らないが、俺にとってこれは視聴者/読者/プレイヤーとして最低限守るべき倫理の境界線だ。 もうひとつ付け加えると、この信条は同時に呪いでもある。一度観始めた映画や遊び始めたゲームはよっぽどのことがない限りエンディングまで付き合わなければならないからだ。 だが、そんな"よっぽど"が起こってしまった。俺は自分にかけた呪いを呪った。もうコントローラーを置いてしまいたいと本気で願った。あまりにもつまらなさすぎるから。あまりにも、ダルすぎるから。 これは、今年の夏に発売されたSwitchの大作ゲーム『ゼノブレイド3』の話だ。 地雷を踏まれ続けている『ゼノブレイド3』に