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ブックマーク / pencroft.hatenablog.com (37)

  • 「君たちはどう生きるか」の胎内めぐり - 挑戦者ストロング

    宮崎駿の新作「君たちはどう生きるか」を観てきましたよ。いやあ凄いもん観ましたねえ。こんな凄いもんが、2023年のこの国で生まれるなんて当にビックリですね。以下、読まんでもいいような感想ですが、内容に触れてます。皆さん一刻も早く観てくださいね。語り草になる映画です。 他に画像がない ママから生まれたい、という欲望 (★4) これ宮崎駿の『8 1/2』だよな、異界の上空からの俯瞰なんかそっくり。映画作家は歳とるとこういうの作るよな(むしろフェリーニ若すぎ)。宮崎駿の私小説だからあれにもこれにもモデルがあるようだ。わたくしとてオタクの端くれ、これがジブリであれが誰がモデルで、あの場面はあの映画のアレでといった与太話はファミレスでドリンクバー奢ってくれれば朝までできますが、この種の匂わせは劇中に無造作にたくさん転がっててあまりにも露骨すぎ、こりゃどうも迷彩であってあんまり筋じゃねえなと感じた。

    「君たちはどう生きるか」の胎内めぐり - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2023/07/18
  • 「シン・仮面ライダー」 感想未満のブツブツ - 挑戦者ストロング

    「ドキュメント「シン・仮面ライダー」 ヒーローアクション 挑戦の舞台裏」より前回の感想記事を書いたあと、Twitterで「シン・仮面ライダー」について風呂の屁のようにブツブツ呟いてた断片をまとめます。なんだかブツブツ言いたくなる変な映画なんだよな、NHKのドキュメンタリーを観たらなおのこと。ほぼ自分のTwitterのコピペですが、文章は直してます。ネタバレとか、もうどうでもいいでしょう。 編でどこぞの田舎道をライダーがバイクで走ってるのを見て、ホント申し訳ないんだけど1981年の「月光仮面 THE MOON MASK RIDER」を連想したねえ… 序盤の蜘蛛男の糸で身動きとれない場面が極めて形式的で、そもそも動こうとさえ全然してない。動こうとする芝居をさせてない(禁じてる)。なんやねんその演出。まあオレが池松壮亮なら(バカな仮定)、ここで監督と揉めに揉めて勝新ばりに降板ですよね。 ちなみ

    「シン・仮面ライダー」 感想未満のブツブツ - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2023/04/07
  • わたくしと安倍と暗殺とカルト - 挑戦者ストロング

    安倍晋三暗殺とその後の10日間について、自分の気分を自分の視点で書いておこうと思う。言うまでもなく、こんなもん書きなぐったっていいことなんかひとつもないのだ。罵倒され馬鹿にされ嫌われるのは明らかで、繊細なボクチャンの心はズタズタに傷つくだろう。それでも書くのは、1年もすればこの時期の記憶など全部忘れてしまうに決まってるからだ。たとえばオレは去年のオリンピックのことなど何も覚えてない。東海に現れた現代の妖怪、怪奇メダルかじり男しか記憶にない。かじられたメダルが何の競技のメダルなのかも記憶にない。この記事は後で自分で読んで、ああこの時オレはこんな気分だったのか、と知るためのものだ。じゃー非公開でもいいのだが、それもつまらない。 2022年7月8日(金)の昼、安倍晋三が撃たれて心肺停止と聞いてまずはビックリした。そんなことが起こりうるとは、全然思ってなかった。いったいなぜなのだ、安倍を殺す理由と

    わたくしと安倍と暗殺とカルト - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2022/07/22
    『実際の凶行さえやってなきゃ同情して援助したくなるほど悲惨な身の上である。DIY精神あふれる自作の銃を発砲する瞬間まで、気の毒なのは犯人であり、気の毒じゃない悪党は安倍晋三だったのだ。』
  • 『八甲田山』で死にゆく我々日本人 - 挑戦者ストロング

    映画専門チャンネルで「八甲田山」。確か20年くらい前に、VHSで観たのが初見と思う。画質は悪く、顔の判別も難しかった。今回のは4Kデジタルリマスター版なので、凄まじくクレイジーな極寒のロケ撮影を堪能した。加山雄三とかいい役で出てたんだな、以前は気づかなかった。 映画史に残るクレイジーロケ 兵隊がバタバタ死んでゆく映画の何が面白いのかと初見時に思った。2021年に再び観て思う、これは「日人」をド真ん中で捉えた映画だったのだ。やはり何が面白いのかとは思うけど。 (★3) 戦前は知らず、戦後の日人はなぜか日人がバタバタと大量死する映画が好きだ。「二百三高地」と「八甲田山」はその典型と思うが、ともに大ヒットしている。みんな観たいのだ、日人がバタバタ死ぬ映画を。「敗戦」が全国民共通の原体験となっているため、大量死が限りない共感を呼ぶのだろうと推測する。 史実は詳しく知らぬが映画によると、

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    khtno73 2021/03/20
  • プロレス必修科目としての新間寿とジャパンライフ - 挑戦者ストロング

    1980年代前半、空前絶後の人気を誇った頃の新日プロレスを知る者にとって、いま現在、新間寿という名前はどう響くのだろうか。 新日プロレス営業部長。アントニオ猪木の女房役。猪木アリ戦を実現させた立役者。タイガーマスクを現実のリングに登場させた、2.5次元興行の祖。「プロレスブームではなく、新日プロレスブームなんだ」と言い放つ稀代のアジテーター。過激な仕掛け人。リングの目激者。WWE殿堂レガシー部門入り。 猪木との長きにわたる愛憎劇は我々を翻弄した。クーデター未遂事件。旧UWFの旗揚げと崩壊。スポーツ平和党の立ち上げ。猪木への告発。連日ワイドショーで醜態を晒した狂乱劇(世間では、新間といえばこれしか知らない人も多い)。アントニオ猪木のPKO*1。10年近い断絶を経てからの、猪木との和解。バカ息子・新間寿恒がオモチャにしてしまったユニバーサルプロレス。 新日が人気絶頂の時代でさえ、誰が書

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    khtno73 2021/03/14
  • 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にモヤモヤ - 挑戦者ストロング

    「シン・エヴァンゲリオン劇場版」、観てきました。エバー終わるんですって。イヤですね。めんどくさいですね。憂ですね。観たくないですね。しかしまあしょうがないので観てきました。 シン・エヴァンゲリオン劇場版 緒方恵美Amazon DVヒモ野郎が更生したからって褒めちぎるのかという問題 (★3) 白状するとエバンゲリヨンでわたくしが何より好きなのは、自動ドアから巨大兵器に至るまでありとあらゆる無機物の美しい機構がキビキビと動く、刹那の快楽の積み重ねである。このフェティシズムだけはテレビ版から今作に至る四半世紀、世界チャンピオンとして防衛戦を重ね、長期政権を築いてきたと思っている。後のアカデミー賞監督が撮った「パシフィック・リム」の、イェーガー操縦システムのどんくささを思い出してください。あれが普通の人が思いつくやつです。庵野秀明は全然普通じゃない。エントリープラグが軸回転しながら挿入される動き

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    khtno73 2021/03/13
    長年にわたるDV被害者の感情がよく出ている
  • 映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を、なぜオレは気に入ったのか - 挑戦者ストロング

    なぜ君は総理大臣になれないのか 小川淳也Amazon 大島新監督。大島渚のチンコからやってきた おおテリブル。テリブル香川! こ… これが… これが香川か…… これが香川…… (車田正美「リングにかけろ」より抜粋改変) (★4) 車田正美 「リングにかけろ」 より 自分語りから始めるが、どうか勘弁されたい。70年代生まれのオレは18歳まで文化果つる地、香川県高松市に住んでいた。田舎にウンザリしたオレは上京し、東京(一時期は神奈川)で約30年暮らし、一身上のナニによって再び高松へ出戻った。高松市は一部を除き、この映画で主戦場として描かれる「香川県第1区」に属する。 東京にいる間は基的に高松のことなど忘れて面白おかしく暮らしていたわたくしであったが、田舎に戻ってみるとアーなるほど、思い出したぜ、なんぼビルが建ってたってここは確かに18歳のオレがウンザリして脱出を熱望したクソ田舎だったぜい、ゼ

    映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を、なぜオレは気に入ったのか - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2020/10/14
    うどん国の時代錯誤なゲーム禁止条例が、ワニ動画ボンクラ世襲デジタル担当相と、自民党という線で繋がったの、うっすら覚えていた伏線が回収される極上の小説を読んでいるかのよう。地獄な話なのに快感すら覚える
  • 天才による「ケムリクサ」、サリエリたちの「けものフレンズ2」 - 挑戦者ストロング

    諸事情あって東京を去り、生まれ故郷に移住することになった。引越しの日が目前に迫っているが、腐海の如きアパートの自室からゴミを出すのに疲れ果て、荷造りも始まらぬうちに、とりあえず現実逃避すべくこの記事を書いている。雑な文章だが許していただきたい、オレは引越し準備で忙しいんだ。ああ忙しい。 2019年の1月~3月の深夜アニメは、アニメ史上に残る面白さだった。言うまでもなく同じクールでぶつかった「ケムリクサ」と「けものフレンズ2」のことである。 2017年の第一期「けものフレンズ」は腰抜かすほどの傑作であり、たつきというアニメ作家の衝撃的な商業デビューだった(同人では有名だったらしい、よく知らないが)。「9.25けもフレ事件」*1(このネーミング最高)を経て、たつき監督の新作「ケムリクサ」は2019年1月~3月に放送された。そして「ケムリクサ」と同時期にぶつけて放送されたのが、制作体制を一新した

    天才による「ケムリクサ」、サリエリたちの「けものフレンズ2」 - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2020/07/21
    “「すべての凡庸なる者たちよ、お前たちすべてを赦そう」とサリエリは言う。きっと「けものフレンズ2」の作り手たちも、サリエリに赦してもらえるに違いない。オレは許さない。”
  • 我々の犬の生活 「パラサイト 半地下の家族」 - 挑戦者ストロング

    パラサイト 半地下の家族 [Blu-ray] 発売日: 2020/07/22メディア: Blu-ray 「金」というフィクションが人類を苦しめる (★4) 金銭とは人類史上最大の八百長であり、人より金に価値を置く資主義とは人類への侮辱に他ならない。「お前だって資主義の経済の中で恩恵を受けているではないか、文句言うな」と言うやつは金の奴隷なのさ。恩恵を受けようが受けまいが資主義が間違っている事実は揺るがない。人類は繁栄のために間違ったコースを選んだのであって、繁栄してるから正しいとはならぬ。 この映画を観る前は、たぶん藤子不二雄A「魔太郎がくる!!」や荒木飛呂彦「魔少年ビーティー」の一挿話のような「家族侵略乗っ取りもの」かと思っていたのだ。しかし映画を観て連想したのは、福伸行「銀と金」のカムイ編だった。金にのみ価値を置く金の奴隷たちが王侯貴族のように振る舞い、他者を奴隷にし差別し踏み

    我々の犬の生活 「パラサイト 半地下の家族」 - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2020/07/21
    “それなのにこいつらときたら、半地下と深地下で貧乏人同士がくんずほぐれつしてるんだからどこまでも救いようがない浮世のカラクリ”
  • ぼくとコロナと国と - 挑戦者ストロング

    今まであんまり書かないでいたことを書こうと思う。暗い世相に読むにはまったく楽しくなく、たいへんよろしくない内容であり、しかもクソ長い。ほとんどの方は数行読んだら眉をひそめてブラウザを閉じることだろう。しかし現在非常にやさぐれた気分のオレが、2020年4月にはこんな気分だったと後から振り返るための記録として書いておこうと思う。「バイオハザード」のアンブレラ社研究員の日記みたいなものだ。ゾンビなりかけの男が書く世迷い言なので、あんまり気にしないでいただきたい。マジメに反論されても困るのだ。 世界を変えてしまったコロナウイルス禍の中で、我々日人が何をやっておるかと言えば、自国のアホな政府を罵倒しているわけだ。 政府のアホさは想像を絶しており、コロナの前に政府のアホさに殺されそうな勢いだ。こんな未来は想像もしてなかった。SFでさえ予想できなかったアホな世界。しかし政府はアホであるばかりか、邪悪で

    ぼくとコロナと国と - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2020/07/21
    “生活の小さな「負い目」に縛られて、それなのに縛られてるなんて夢にも思ってもない連中ばかりなんだ。”
  • フィクションにおける「思う壺」問題について - 挑戦者ストロング

    小説マンガ映画にアニメ、テレビドラマはほとんど観ないが、わたくしが摂取するフィクションのおよそすべてにおいて気にしているというか、考えてしまうというか、どうにも気になってしまうある基準が自分の中にある。それはここ十数年でだんだんハッキリしてきたものだ。この折にそのことを書こうと思うのだけど、今これを読んでいるそこのあなた、あなたはそんな知らんおっさんのどうでもいい内心など興味ないと思われることでしょう。それも当然だ、読まなきゃいい。でも書くのだ。 簡単に言えば、フィクションの中で(多くの場合)肩入れすべき主人公格の人物が、他者の「思う壺」になっているさまを見ると気になる、イライラする、時に作品自体を嫌いになる、まれに作者まで嫌いになる、ということがオレにはよくあるのだ。「思う壺」を「良しとする」作品を、好きになれないのだ。 アンタッチャブル スペシャル・コレクターズ・エディション[Amaz

    フィクションにおける「思う壺」問題について - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2019/12/16
  • 飯塚、引退 - 挑戦者ストロング

    オレは今のブシロードプロレスにさしたる魅力を感じない昭和の老害なれど、2月21日の後楽園ホールで飯塚高史が引退すると聞き、久々に心にザラザラしたものを感じている。引退興行を観戦する予定はない。 飯塚孝之(旧リングネーム)は、どうにも使えないレスラーだった。けっこう端正な顔つきをしていたので、新日は次代のスター候補生として飯塚にサンボ留学、長州とのタッグ、ドラゴンボンバーズなどチャンスを与え続けたが何をやってもパッとしなかった。1992年、ヨーロッパでの海外遠征から帰国した飯塚は、リング上からスーツ姿で闘魂三銃士への挑戦を宣言した。それだけでは終わらず、当時テレ朝深夜のクソ番組「プレステージ」にゲスト出演していた三銃士に、別場所からの中継で挑戦を申し込んだ。緊張しながらも精一杯凄んでみせた飯塚に対して三銃士は失笑、或いは鼻で笑ったものだ。特に橋はひどくて「メッチャ緊張してんじゃん」などと笑

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    khtno73 2019/03/27
  • 11.12と11.15に見たプロレスの断面 - 挑戦者ストロング

    ありがたくも不思議な縁があってお誘いを受け、仙女ことセンダイガールズプロレスリングの11.12後楽園ホール大会を観戦した。お目当ては旧姓・広田さくらの名人芸と、仙女vsスターダムの5対5勝ち抜き団体対抗戦である。 広田さくらの突き抜けた達人ぶり、里村明衣子の役割への過剰な入りこみの迫力は知っていた。突然変異の天才広田と長与の遺伝子を色濃く受け継ぐ里村は、ともに銭のとれるプロレスラーであります。まーそんなことはすっかり女子プロレスに疎くなってしまったオレなんぞよりも、詳しく語れる人がいくらでもおられることだろう。 この興行最大の衝撃は、仙女の新人・橋千紘だった。勝ち抜き戦の先鋒として登場し、圧倒的強さでスターダムを3人抜きして紫雷イオに敗れた。橋は日大学レスリング部出身で、先月仙台でデビューしたばかりのド新人だ。しかし、疑いようもなくすでに物である。 彼女の一挙手一投足に、どよめきが

    11.12と11.15に見たプロレスの断面 - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2017/09/11
    いまさらブクマ。諏訪魔について。『金無垢の素材なのに、頭と環境の違いでこれほどの差がついてしまう。人間くらべは、時に残酷だ。』いやはや。オカダはともかく石川宮原辺りに主役を奪われ40を迎えるとは。
  • 庵野秀明の「シン・ゴジラ」 - 挑戦者ストロング

    昨晩、「シン・ゴジラ」観てきました。新宿のTOHOシネマズだったんだけど、上映後に拍手が起こりましたよ。 シン・ゴジラ Blu-ray2枚組 長谷川博己Amazon 以下は感想、ネタバレあり。まだ観てない人は絶対に読まないように。 庵野秀明、棒読みで早口な「未来への祈り」  (★4) 樋口真嗣の「進撃の巨人」実写版に呆れ返った観客である自分は、この映画を庵野秀明個人の映画として認識するしかない。むしろ自分がこの映画を観る理由は、庵野秀明という男にしかなかった。 庵野秀明という作家の純粋性は、疑いようもない。正直な作品を作るためなら観客にDVかますくらいは致し方なしとする表現者であり、たとえ国を滅ぼすとしても零戦を設計する男なのである。先人たちが築いてきた特撮映画群は彼の精神の根幹を占めるものであり、やるとなったら死ぬ気で作るであろうことは容易に想像できた。「エヴァンゲリオン」の如き私小説

    庵野秀明の「シン・ゴジラ」 - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2016/08/01
    庵野が次作もやったら、やっぱ結局ゴジラが動き出したんで核落とされてから14年後、とかやりかねないから困るよな
  • 愛せる小品「カリフォルニア・ドールス」に感じた苛立ち - 挑戦者ストロング

    カリフォルニア・ドールズ [DVD] ピーター・フォークAmazonDVDで「カリフォルニア・ドールス」を観た。はじめて観たのは小学生だった1982年、「ロッキー3」との二立てだったから33年ぶりということになるか。2012年のリバイバルでは「カリフォルニア・ドールズ」という邦題になっていたようだが、ここでは「ドールス」にしておきます。 愛すべき牧歌的な小品ながら、小さくない不満もあるのだ。(★3) 王者タッグ「トレドの虎」とのタイトルマッチ、30分時間切れギリギリの試合をおよそたっぷり20分かけて見せるクライマックスはたいへん素晴らしい。ここでは「カリフォルニア・ドールス」は映画であることに執着せず、プロレスそのものの豊かさが物語を十全に伝えている。試合なんて面白いんだから、ただ見せてりゃあいいんだよというロバート・アルドリッチの迷いなきオヤジ感覚は正しい。 冒頭にミミ萩原とジャンボ堀

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    khtno73 2015/05/27
  • 新日1.4東京ドームに思う徒然 - 挑戦者ストロング

    レッスルキングダム8 2014.1.4 TOKYO DOME【DVD+-劇場版-Blu-ray BOX】 出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2014/04/25メディア: DVDこの商品を含むブログを見るあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 これまでの柴田勝頼・後藤洋央紀の絡みは高校時代の先生まで巻き込んだ同級生同士による「なかよしプロレス」であり、同時にどういじくってもパッとしない後藤をどうにか使いものになるようにするための方便でもあったと思う。まったく後藤ときたら、顔も悪くない、体も悪くない、試合も悪くないのにいまひとつパッとしないという、90年代の飯塚孝之(現・高史)を彷彿とさせるナチュラルボーン中堅。ここに柴田との同級生ライバル物語という「スパイスを投入する」(堀田祐美子用語)ことで、とりあえずゼニのとれるカードに仕立てようという狙いはそう

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    khtno73 2014/02/25
    『究極のブラック企業・全日本プロレスが生み出した、史上初の純度100%の馬場直系プロレス人間、それが小橋だ。』
  • 観たぜ「かぐや姫の物語」 - 挑戦者ストロング

    高畑勲の新作「かぐや姫の物語」、正直言ってあんまりテンション上がってなかったのだけど、観てビックリ聞いて仰天の大傑作でしたよ。皆さん劇場で観たほうがいいです。大丈夫、いくらヒットしても赤字です。でも、時間さえかければ回収できなくもないと思う。そう思うほどの、これはひとつの国民的な古典、スタンダード、定番、教科書、マスターピース、唐揚げ定となり得る作品だった。以下、CinemaScapeに投稿した感想。ネタバレあるので、未見の方々は決して読んではなりませぬぞ。 「竹取物語」の映像化を夢見ていた、亡き円谷英二に観せてあげたい。 (★5) よくよく考えれば、「竹取物語」なんて高畑勲の必勝パターンそのものだ。評価の定まった古典を綿密なリサーチと考証で甦らせて、なおかつ現代的な解釈を加えて映像化するのは彼のお家芸である。「アルプスの少女ハイジ」、「母をたずねて三千里」、「赤毛のアン」、そして「セロ

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    khtno73 2013/12/02
  • 棚橋弘至のハイクオリティ学生プロレス - 挑戦者ストロング

    ひどいタイトルですみません。先日行われた、7.1・新日&全日プロレス創立40周年記念大会。メインは棚橋弘至と真壁刀義のIWGP戦。これを観戦した馳浩がブログで酷評し、棚橋が反発という流れがあった。 ブラックアイ2 - 棚橋弘至が馳浩に反論「マジで的外れもいいとこだ」〜これは馳先生に話を聞くしかないだろう なかなか面白いですね。オレは馳のジャイアントスイングの回数を客が大声で数えていた時代、これこそファミコン・プロレスじゃないかと呆れた記憶がある。その馳先生にして、苦言を呈さずにおれない試合だったわけだ。その試合はテレビで観た。別段、いつもと比べて特にひどいわけでもない。いつも通りの棚橋らしい、空虚なプロレスだったと思う。 棚橋は、2005年頃の暗黒期から現在の隆盛に至るまで新日を盛り上げてきた救世主的レスラーである。オレだって頭では判ってる。棚橋の試合は明るく、屈託なく、全力ファイトで

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    khtno73 2012/07/25
    Dersuさんは業が深いなあ。会場がお通夜発言→女に刺されて休場→チャラ男で復帰→全日チャンカン武藤戦、あたりから俺はもう棚橋を応援しちゃってるんだが。
  • 今年トップクラスの激ヤバ物件「TOURNAMENT」 - 挑戦者ストロング

    一大メジャーイベントとなったUFCがついに日で興行をやらかすその前夜、新宿のクソシネコン・バルト9のレイトショーで「TOURNAMENT」を観てきました。 「TOURNAMENT」 公式サイト トーナメント [DVD] 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2012/08/10メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見るこれがもう、今年トップクラスの激ヤバ物件でして。以下の感想はネタバレ含みますが、まー誰が勝とうが負けようが皆さんどうでもいいでしょう。上映時間は45分、レイトショー料金は1000円でした。 劇場内には非常ベルが鳴り響いているのに、スクリーンの中では誰にも聞こえていない (★1) 何から書けばいいのやら、ほとほと困った映画だ。 流石のわたくしも正直言って、この映画で真剣勝負を見られるとは思っていなかった。ドキュメンタリーを騙っ

    今年トップクラスの激ヤバ物件「TOURNAMENT」 - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2012/02/27
    少林少女のプロデューサーが監督かー。撮りたくなっちゃったのかなあ。
  • 来るべき新世界 - 挑戦者ストロング

    鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336) 作者: アイザック・アシモフ,福島正実出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1979/03メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 63回この商品を含むブログ (123件) を見るはだかの太陽 (ハヤカワ文庫 SF 558) 作者: アイザック・アシモフ,冬川亘出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1984/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (53件) を見る アシモフのロボットものは素晴らしく面白い読み物で、若い頃からこれを繰り返し読みふけってきたオレは、いつからかある確信を抱くようになった。それは人類が皆、遊んで暮らす未来社会が到来するという空想図(ヴィジョン)だ。おお、なんと素晴らしいことであろう。 ロボットは、人類の労働の大半を肩代わりする。労働から解放された人類がどうなるかというと、これはもう遊んで暮

    来るべき新世界 - 挑戦者ストロング
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    khtno73 2011/10/04