山本竜太容疑者は東京都府中市の都立高校を卒業後、理系が得意として平成11年4月に中央大理工学部に入学。1年留年して16年3月に卒業した。卒論は電子回路の性能向上に関するもので、指導教授は高窪統さんだった。 新卒で東証1部上場(当時、現在は上場廃止)の大手食品製造会社に入社。同社幹部は「勤務態度は普通だった。製造の作業員として配属される予定だった」と話す。ところが、5月には「希望の仕事じゃない」との理由で自主退職した。 17年1~3月には電子機器メーカーに勤務。試用期間(3カ月)に電子回路の設計などをしていた。卒論のテーマに関連する業務だったが、「技術力が足りなかった」などの理由で不採用になった。「勤務態度に問題なかった。口数の少ない普通の男だった」(同社社長)。当時の月収は約20万円だったという。 18年12月には電子機器関連会社に就職。同社でも電子回路の設計業務に携わっていたが、19年3