菅直人首相はOECDやサミットの場で「2020年代の早い時期に全発電量の20%を自然エネルギーにする」「住宅1000万戸に太陽光パネルを設置する」と表明した。 担当の海江田万里経産相は「テレビで知った」と、政権内で十分に検討されたものでなかったことを明らかにしている。 ただし、理論上、達成できる数字であることもわかる。国内の全発電量は9500億kWhで、そのうち自然エネルギーは8%の800億kWh(09年度)。これが19年度には全発電量が1兆1000億kWhになると予想されており、その20%は2200億kWh。今より1400億kWhの上乗せが必要だ。 まず、住宅1000万戸に太陽光パネル設置としてみる。太陽光パネルは4kWとして1000万戸に付け、日照時間が年間2000時間とすれば、発電量は800億kWhになる。あと600億kWhだが、休耕地の太陽光発電や風力・地熱などでなんとか射程