積み重ねられたブラウン管。この工場に運び込まれてくるアナログテレビは不法投棄されたものもある(左)人間の手作業でボディから外されたブラウン管はこの後、加熱炉に入れられ、パネルが分離される(右) 〔PHOTO〕谷本潤一 第1回 はこちらをご覧ください。 [取材・文: 亀井洋志(ジャーナリスト)] まだ見ることができるテレビを買い換えさせ、リサイクル料を徴収する—。国による強要が、ブラウン管テレビの不法投棄を招いている。さらに、私たちの携帯代金からも、電波利用料という名目での"電波税"が徴収されていた。 テレビ本体から取り外されたブラウン管が、うずたかく積まれている。解体時に出る廃プラスティックや基板が、仕分けられていく。ブラウン管を補強する鉄製のバンドが、加熱されて取り外される。加熱炉はブラウン管のガラスが割れないように、随時、温度が変えられる。外気温もさることながら、工場内は暑い。 ブラウ