【チュニス=吉田美智子】北アフリカのチュニジアで、複数の少女が内戦中のシリアに渡航し、アサド政権と戦う反体制派のメンバーと性的関係を持っている可能性が浮上している。「性のジハード(聖戦)」と呼ばれ、チュニジア政府は問題視。国民的な議論も起きている。 トピックス「シリア」 地元紙などによると、チュニジアのジェドウ内相は19日の制憲議会で「若者がシリアの前線に送られている。少女たちは『性のジハード』と称し、20〜100人の反体制派のメンバーと性的な関係を持ち、妊娠すると帰国する」と説明。対策として3月以降、約6千人の出国を禁止し、渡航を支援した組織の86人を逮捕したことを明らかにした。 この問題は今春以降、「(イスラム厳格派)サラフィー主義者が娘をシリアに連れ去った」と訴える両親の映像がインターネットで流れたことで話題に。シリア反体制派に加勢したチュニジア人民兵は「少なくともチュニジア人の