巨人インテルに挑み続けてきたCPUメーカー、米AMDの存在感が増している。2019年から2020年にかけて、主要パソコンのCPUとして返り咲いた。なぜAMDは復活できたのか。AMDの技術面の強みから米インテルの対抗策まで、その理由を解説する。 米AMDが2020年にさらに大攻勢をかけてくる。モバイル向け製品を強化し、採用増を狙う。対する米インテルに、即応可能な対抗策はあるのか。インテルの打開策を見ていこう。 2020年に関して言えば、まずデスクトップ向けの第10世代CoreのComet Lake(開発コード名、以下同じ)とモバイル向け第10世代CoreのIce Lakeが登場し、これにモバイル向けのTiger Lake、サーバー向けのCooper LakeとIce Lake-SPでそれぞれ迎え撃つというのが基本的なスタンスである。ただこれらの製品で巻き返しができるかというと、いずれも有効な