2007年5月14日のブックマーク (1件)

  • キッチンに入るな

    [前回…] ■ なにしろ、みんな同じことを言っていたのである。 『八月の光』(新潮文庫)、訳者・加島祥造の「あとがき」より: 《しかし彼の作品では三十四歳の時の『サンクチュアリ』が凄まじい暴行シーンで世間に知られたのみで、あとはほとんど世間の注目を得ず、一九四五年には彼の一七冊の創作集はすべて絶版になっていた。しかし彼の評判は翻訳を通じてフランスで高まっていた。また一九四六年には『ポータブル・フォークナー』という編集が出たが、その冒頭に載ったマルコム・カウリーの紹介文によって、アメリカでの評価は画期的な転換を行いはじめた。一九五〇年、五十三歳の年にノーベル文学賞を受け、「自分は人間の終焉を信じない」という非常に格調の高い演説を行い、後につづく作家たちを励ました。》pp.657-658 * 太字は引用者、以下同じ 『アブサロム、アブサロム!』(講談社文芸文庫、下巻)、訳者・高橋正雄の「解説