2007年9月11日のブックマーク (3件)

  •  ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』読了 - 西東京日記 IN はてな

    約束してほしい、こんな話、一言も信じないって。 これはケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』に収められた最初の短編「妖精のハンドバック」の最後の文章なんだけど、これってhttp://d.hatena.ne.jp/morningrain/20060916で紹介したレアード・ハント『インディアナ、インディアナ』の一節と同じだ! これってアメリカ文学の流行語なんでしょうか?それとも、2つとも柴田元幸が訳しているんで、柴田元幸が訳すを選ぶ時に引っかかる言葉なのか? それはともかく、この『マジック・フォー・ビギナーズ』はhttp://d.hatena.ne.jp/morningrain/20060809で取り上げた『スペシャリストの帽子』に引き続くケリー・リンク2冊目の短編集。前作は解説が柴田元幸でしたが、こちらは訳も柴田元幸が行っています。 『スペシャリストの帽子』では、「生と死の狭間の

  • 2007-09-09

    最近の村上作品は「手癖だけで書いてる」感があって今ひとつピンとこないのだけど、残念ながら今回もそれは払拭されなかった。トレードマークの気が利いた比喩も、もはや自己模倣的(というか村上フォロワーの作家作品みたい)。 ただ書き下ろしの『品川猿』だけは人生のもつ容赦ない残酷さがテーマであるとか、「羊シリーズ」みたいな(あるいはカエルくん?)クリーチャーものでもあって、面白く読めた。 ☆☆☆ 短編集をCDアルバムとのアナロジーで語るのはそれほど的外れではないと思うんだけど、先行シングルが良くて手に取ったら、結局その3曲だけがよかった、みたいな印象。 『スペシャリストの帽子』はスリップストリーム的な立ち位置の現代小説の中では、エンターテインメント性と好きのツボをくすぐるマニアックな要素の按配が絶妙のバランスで、個人的には短編集の年間ベストだった。ところが今回は、オチがオチてないというか、まあ最初か

    2007-09-09
  • 山羊歩当棒録 2002.2