ドキュメント72時間 人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
NHK「ドキュメント72時間」がますます面白いのである。 ある「場所」に72時間、つまり3日間密着するだけの番組であるが、毎回の「撮れ髙」の水準が圧倒的だ。たとえば、歌舞伎町の薬局、伊勢崎の巨大フードコート、名古屋地下鉄の遺失物預かり所、大阪天神橋筋商店街のベンチ、秋田のうどんの自動販売機。それぞれの「場所」の前で72時間ひたすら来る人の姿を撮り、時にはインタビューをする。 だが、この72時間という番組名にもなっている「時間内」に来る人にしか話を聞けないという制限が、逆にリアリティのある「人間」を撮ることに寄与していて「撮れ髙」の保証に繋がっているのではないかと思う。 なぜなら3日以上「粘れない」が故に、制作者が「狙えない」からだ。だからその「場所」のリアルが映る。ドキュメンタリーにもストーリーは必要だし、ストーリーまでいかなくてもある程度の仮説は必要だ。その制作者側のストーリーまたは仮説
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